証券マンの立場から考えるテーマ型投信

こんにちは、証券マンです。

テーマ型投信についての面白い記事がありましたので、この話題について、もう少し広げてみたいと思います。

もはやギャグの域に達しようとするテーマ型投資信託 ( 

テーマ型投資信託についての批評です。

投資家側からの批評になってます。

今回は販売サイドから考えてみたいと思います。

テーマ型投信が量産される裏事情的なお話です。

市況予想は困難であるという大前提

世界の株式相場全体が上がるか下がるか。

為替が円安か円高か。

これを予想するのは正直大変です。

ミサイル1発でブレちゃいます。

モーサテ見てても、名だたるお偉い様たちが、予想を外しまくっています。

そんなものです。

ビジネスの市場規模予想はある程度正確

例えば、

自動運転車の普及台数予想

AI関連ビジネスの市場規模予想

電子決済金額の伸び率予想

これらは大体決まっていて、予想がつくことです。

「自動運転車は今後普及が見込まれていますので、この自動運転関連株ファンド書いましょう!!」

とても勧めやすい。

販売側から好都合になってしまっているわけですね。

意図せずとも話題がすりかわる

上記のようにテーマ型投信を勧めてるとき、話題は既に自動運転。

もう、相場全体の市況の話は二の次になっているわけです。

実際はどんなにテーマが優れていようが、市況が悪ければ下がるし市況がよければ上がる。

ファンドの場合、基本的に全ては市況です。

インデックスに対してどのくらい上回るかが、アクティブファンドの評価なのですから。

市況が悪けりゃ儲かりません。

ただ、市況についての話は、お客様も聞き飽きています。

それに、長いこと証券会社と付き合っているお客様は、そんなもん当たらないことも百も承知です。

そんな中、夢のあるテーマ、成長ストーリーなどに、お客様はワクワクし、お金を出すのです。

存在そのものがポジティブ。それがテーマ型ファンドなのです!

そもそも、アクティブ運用で勝ち続けるのはほぼ不可能

市場平均に勝つのは並大抵ではない。

しかも、投信の場合は投資対象を限定するわけですし、資金流入や流出にも対応しなきゃいけない。

これは相当難しい至難の技なわけです。

むしろ、ほぼ、毎年勝つのは不可能です。

不可能を可能にすることに挑むのが、アクティブファンドです。

それだけ、挑戦的、チャレンジングなものなんです。

お客様は基本的に、ワクワクする話、楽しい話を聞きたがっています。

さらに、突き詰めると、ツキを呼んできそうな、ポジティブでチャレンジングな営業マンと付き合いたいと思っているわけです。

成功者は、ツキを呼びそうな人間をまわりに置きたがりますからね。

そういう意味で、旬な楽しい話題を提供しつつ、商品販売できるところに、テーマ型ファンドの価値があります

余談;株でないので、「織り込み済み」議論もお客様からふっかけられにくい

相場の世界のややこしい言葉で、織り込み済みという言葉があります。

正直、自動運転ビジネスが伸びるなんてみんな知ってるし、それは相場が織り込んでる可能性高いわけです。

ただ、投信の場合、それをお客様から指摘されることは、株に比べて少ない傾向にあります。

インデックスファンド積立での資産形成層と、テーマ型アクティブファンドを勧める層は異なる

時間を味方にできる投資家(~60歳くらい?)はインデックスなどで良いと思います。

低コストであることも大切。

あとは、金融資産1億以下の層とか。

あんまり、テーマ型とかやるべきじゃない。

ただ、世の中、お金が余りまくってる人ってたくさんいるわけです。

私のお客様は、正直、お金なんて増やさなくても死ぬまで困らないよという方ばかりです。

エンターテイメントとして、投資をするわけです。

そういう意味では、テーマ型ファンドは意義のあるものだと思います。

  • 新ビジネスのポテンシャル
  • わくわくするストーリー

こういう話を聞きたがっているのですからね。

そもそも、対面型証券会社の生き残る道はここにしかないと思います。

まとめ

  • テーマ型投信は乗換取引のためというより、預金から投資に資産を移していただく際に、非常に重宝している
  • お金を新しく出すときは、ワクワクするポジティブな動機が必要である

 

現場からは以上です。

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